アメリカの国立公園と言えばグランドキャニオン!という位、日本人にとっては最も有名なアメリカの国立公園で間違いないでしょう。
私達も久しぶりのグランドキャニオン訪問です。
若い時は勢いで旅行したグランドキャニオンですが、今回はアメリカ国内旅行ということで、ずいぶんと気持ちに余裕もあります。
グランドキャニオンについて
アクセス
グランドキャニオン(アリゾナ州)へ行かれる方の多くは、ラスベガス(ネバダ州)から行くのが最も一般的な様です。
ラスベガスからは、車で約5時間(400km)という距離です。
私達はアリゾナ州フェニックスに前日泊まっていましたので、フェニックスからレンタカーでグランドキャニオンまで来ました。
フェニックスからは、車で約4時間半(350km)という距離です。
グランドキャニオンゲート外の街に宿泊してアクセスする場合、サウスゲートすぐ近くのタサヤン(Tusayan)からですと約15分、少し離れますが周辺で最も大きな街で、セドナにもアクセスしやすいフラッグスタッフ(Flagstaff)からなら約1時間30分が目安となります。
ノースリムとサウスリム
グランドキャニオンはコロラド川を挟んで「ノースリム」と「サウスリム」に分かれています。
観光客の多くは、「サウスリム」に行くそうで、私達も今回「サウスリム」に行ってきました。
といっても、私達が行った4月上旬はまだ「ノースリム」は閉鎖中で、どうやら例年5月中旬までは入れないそうです。(サウスリムより標高が300~600mほど高いとのこと。)
同じグランドキャニオンなので、「ノースリム」と「サウスリム」両方行ってみたいという気持ちになりますが、なんとこの2つのリムはグランドキャニオンの大峡谷があるため大きく迂回してアクセスせざるを得ず、車で4~5時間もかかるということですから、アクセスの観点からは、この2つのリムは完全に別の国立公園といった方が良さそうです。
ファントムランチ
もし時間に余裕のある旅行ができる、グランドキャニオンをメインに数日時間がとれるという場合に挑戦したいのが、コロラド川まで約1600m下っていくトレイル。
今回も時間がなく出来ませんでしたが、いつか歩いてみたいトレイルです。
夏の日中は暑すぎて歩けないということですので、春か秋がベストシーズン。ただし、難易度の高い上級者向けのトレイルということですので、これから行かれる方はしっかりとした準備と余裕のある計画で行かれてください。
また、峡谷内の唯一の宿「ファントムランチ(Phantom Ranch)」は予約がかなり困難な宿となっていますので、1年前位から計画が必要な様です。
旅程
私達は前日フェニックスに宿泊していました。
フェニックスからセドナを経て、グランドキャニオンに夕方着、ギリギリ日没までに到着しました。
フェニックスからノンストップでグランドキャニオンまで車で向かうと、220マイル(350km)、3時間30分ほどの距離です。
グランドキャニオンの夕暮れ
フェニックスを出て、約2時間アメリカ最大のパワースポットでも有名なセドナを半日ほどで慌ただしく周り、いよいよグランドキャニオンに到着しました。
グランドキャニオンが最も映える時間は、夕暮れと日の出の時間ということで、後ろ髪をひかれながらセドナを後にし、何とか滑り込みで夕暮れのグランドキャニオンに到着です。
今晩の宿にチェックインする時間も無いので、何とか見つけた駐車場に車を停車させて、撮った写真がこちら。
やはり少し時間が遅かったですが、まあ何とか自分を納得させつつ・・・。
グランドキャニオンって、とにかくスケールの大きなアメリカらしい国立公園なのですが、この雄大な景色を写真を通じて残すのが難しい。(私の技術が無いだけ?)
グランドキャニオンの日の出
やや消化不良に終わった感のある前日の夕焼けを挽回すべく、朝早く起きて出かけました。
宿がゲート内の「Thunderbird Lodge」でしたので、部屋を出たらすぐに峡谷が見渡せる場所です。
4月上旬はまだまだ寒く、この日もゼロ度・・・。標高2千メートルを超す場所ですからね。
真冬の装備はしてきましたが、それでも寒い。
それでも念願の美しい日の出が見れて大満足。
やはり、グランドキャニオンは日の出・日の入りの時間が最も美しい時間帯です。
グランドキャニオン おすすめポイント
サウスリムには10以上の展望ポイントがあります。
ゲート内のロッジが集まるサウスリムの中心「ビレッジ」を起点に、東側が「イーストリム」、西側が「ウエストリム」となっています。
マーザーポイント(Mother Point)
サウスリムに来る人は、ほぼ100%?立ち寄る最も有名な展望台がマーザーポイントとなります。
ビレッジからも車なら遠くなく、いわゆるグランドキャニオンの風景を写真におさめれるスポットです。
大きな駐車場がありますが、繁忙期は朝からいっぱいで駐車スペースを探すのも一苦労。
というのも、日の出がきれいに見えるスポットとしても有名な場所なのです。
せりだした崖の上から見えることもあり、ダイナミックなグランドキャニオンの風景が見られます。
ヤバパイポイント(Yavapai Point)
ビレッジからも近く、時間があれば歩いても約1時間弱でアクセスが可能です。
日の出、夕暮れともきれいに見えるスポットとして有名。
展望台には小さな博物館もあり、ここからのガラス越しの景色も良い様です。(私達は混雑していたため回避)
ヤバパイポイントからはコロラド川にかかる吊橋やファントムランチも遠くに見下ろせるとのことです。
ヤキポイント(Yaki Point) イーストリム
こちらも日の出、夕暮れがきれいなスポットの1つ。
自家用車でのアクセスは不可のため注意。(ビレッジから無料シャトルで約50分)
グランドビュー・ポイント(Grand View Point) イーストリム
サウスリムで最も標高の高いポイント(2255m)
日の出がおすすめ
デザートビュー(Desert View) イーストリム
グランドキャニオンの東口からアクセスされる方にはおすすめのポイント。
コロラド川を眺めるのに最適な場所で、峡谷のはるか先に広がる砂漠が見渡せる場所とのこと。
私達が訪問時は残念ながら、東口が閉鎖されていたため、デザートビューにはよれませんでした。
(このため、この日の宿があるブライスキャニオン近くまで、大きく迂回しての約6時間のドライブとなりました・・・。)
ホピポイント(Hopi Point) ウエストリム
夕焼けがきれいなポイントして有名。
サウスリムで最も北にある展望台がホピポイントとなります。
なお、ウエストリムは多くの観光客が訪れるであろう3月~11月は自家用車でのアクセスが不可で、無料のシャトルバスを利用する必要があります。
モハーベポイント(Mohave Point) ウエストリム
こちらも夕焼けがきれいなポイント。
地平線に沈む太陽が見れるそうです。
グランドキャニオンはどちらかというと、日の出はイーストリム、日の入りはウエストリムがきれいに見えると言われています。
無料シャトルバス
サウスリムには3つのルートを走る無料シャトルバスが通年運行しています。
特にウエストリムへのアクセスにはシャトルバスが必要となりますので、最新のルートや運行時間を公式ホームページで確認してみてください。
エルトバホテル(El Tovar Hotel)
グランドキャニオン国立公園内のホテルと言えば、El Tovar Hotelというほど有名なホテルです。
歴史も古く、歴代のアメリカ大統領もグランドキャニオン訪問時はこちらに泊まられたとのこと。
グランドキャニオンゲート内でぜひ泊まりたい、という方は出来れば半年前までには予約をしておいた方が良さそうです。
キャンセルが出れば、都度Webから空室を確認できますので、もし予約出来なかった場合も、こまめに予約状況をチェックしていると、直前でも運が良ければ予約出来るかもです。
El Tovar Hotelでの朝食
私達は残念ながら宿泊予約が取れませんでしたが、翌日の朝食は予約制ではなかったため、7時のスタートより15分位早めに並んで、無事El Tovar Hotelでの朝食を頂けました。
ここの朝食ですが、本当におすすめです。
歴史ある山小屋風のホテルで、雰囲気ありますし、食器の美しさから、レストランのスタッフの方の接客、食事のおいしさ、そして価格も安い、ということで、ぜひグランドキャニオンの日の出を見に行かれる方は、日の出後の朝食をEl Tovar Hotel でぜひお楽しみください。
その他のロッジ
ビレッジ内にはエルトバホテル(El Tovar Hotel)以外に以下のロッジがあります。
どのロッジも予約は困難ですので、早めの予約を。
ブライトエンジェルロッジ(Bright Angel Lodge)
サンダーバードロッジ(Thunderbird Lodge)
カチーナロッジ(Kachina Lodge)
マズウィックロッジ(Maswik Lodge)
National Park Pass
グランドキャニオン国立公園に入るゲートで購入しました、アメリカ国立公園を1年間入園し放題の年間パス。
80ドルです。
国立公園は1つの公園あたり30ドル前後かかる所が多いですので、3つ以上公園を周る予定なら購入がお得ですね。
もちろんアメリカ在住の方で自然好きな方はぜひ購入を。
なお、グランドキャニオンの入園料は車1台あたり35ドルとなっています。(2021年春時点)
時差について
アメリカは1つの国の中で時差がありますが、さらにサマータイムを導入している州が多いのも特徴です。
ただ、グランドキャニオンのあるアリゾナ州はサマータイムを導入しておらず、ユタ州やネバダ州など近隣の州を行き来する時は、やや混乱します。
スマートフォンの時刻は自動的に切り替わりますので問題ないですが、特にツアーの予約をしている際で州をまたいで移動がある日は注意が必要です。
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まとめ
アメリカで最も有名な国立公園とも言えるグランドキャニオン。
地平線が見えるフラットな広大な大地に突如として現れる壮大な峡谷は、数百万年の長い期間を経て自然が作り出した奇跡の土地であることは間違いないでしょう。
初めて訪問される方は、ぜひ日の出・日の入の時間をゆっくりと堪能できる余裕を持った旅程でグランドキャニオンを訪問されてください。
私も次はぜひ峡谷へのトレイルに挑戦してみたいと思います。