フランス旅行5日目。今日はペルージュを散策した後、フランス第2の都市「食の都」リヨンへ向かいます。
ペルージュ散策
ペルージュには昨晩暗くなってから到着したため、街の雰囲気や全容が見えてませんでした。
街灯も少なく、お城の城壁の中の街で人通りもない、何やらミステリアスな雰囲気の街だな、という感じでした。
街を散策する前に、まずは朝食です。
朝食はレストラン、もしくは部屋でも食べれるということで、部屋に持って来て頂く様にお願いしていました。
昨晩、動けなくなるほど夕食を頂きましたが、しっかりと朝食も頂きます。
フランスのパンはどこも本当においしいですね。
朝食をしっかり食べて、いざペルージュの街の散策に出かけます。
ペルージュは丘の上にある外壁に囲まれた小さな楕円形の街です。
ホテルの人からも、「小さな街なので迷うことはない」と言われたた通り、地図やGoogle Mapを見なくても散策出来ます。
石畳の道、建物の雰囲気、中世の面影が色濃く残る街です。
ペルージュが栄えたのは14~15世紀の頃、織物やブドウ酒造りが盛んだったようです。
ただ、次第に人々は利便性の高い丘の下の街に移住し始め、20世紀初めにはわずか人口は8人になってしまったとのこと。
その後は街の修復や保存に尽力され、今も中世の雰囲気が色濃く残るペルージュの街が守られているそうです。
直径200メートルほどのペルージュの街には、私たちが宿泊したホテル以外にも、学校があったり、レストランやお店があったりと、決して多くの人が行き交う賑やかな街ではありませんが、古い街並みが残る美しい街だった。
手作りの紙を作るお店。
店内には日本人書道家の大隈優子さんの作品が展示されていたり、折り紙で作られた鶴があったりと日本の文化がこんなに遠く離れた小さな街にも受入られていることを日本人としてうれしく思いました。
ホテルに戻り準備をしてチェックアウト。
昨晩はやや不安な気持ちさえ芽生えたペルージュの街とこのホテル。この気持ちは朝の散策を終えて完全に吹き飛びました。
アルザス地方の街とはまた違う雰囲気の美しい街ペルージュ。
またいつか再訪したい街の1つとなりました。
リヨンへ
ペルージュの街から車で約30分。フランス第2の都市で食の都リヨンに到着しました。
フランス第2の都市というだけあり、大都会です。
リヨンの街はソーヌ川とアルプスを源流にしたローヌ川が流れる豊かな水の恵みを受けた歴史ある街です。
美食の街、ヨーロッパ有数の商業都市、そして約100年前に映画が生まれたのもリヨンです。
大阪出身の私は何やらリヨンに対して親近感を覚えました。
「食い倒れの街」「水の都」「商業都市」「第2の都市」・・・。大阪を表現する言葉がリヨンのそれとラップします。
建物など街の雰囲気は違いますが、活気ある街ということで共通点も多いのかと。
ホテルチェックイン
まずは荷物を置きにホテルへ向かいます。
ストラスブールからお世話になったレンタカーをリヨン駅で返却して、Uberで向かいます。
ホテルといっても今回はアパルトマン(アパート)を予約しました。
私たちはBooking.comで予約しましたが、おそらくAirbnb(エアービアンドビー)で予約する様な民泊みたいな感じでしょうか。
旅行好きで国内外かなり旅行をしてきましたが、民泊は人生で初めての経験です。
オーナーさんとメールでやり取りして、入室方法を確認します。
入口の暗証番号やドアの開け方、鍵の入手方法などです。
初めてのことで少し戸惑いましたが、何とか入室。
部屋はとてもきれいで、広かったです。
ホテルとは違ったアパートでの滞在ということで、何やらフランス人の生活を少し経験出来る感じで、とても良い選択となりました。
しかもこの場所、旧市街の中に位置してロケーションも抜群です。あと宿泊費もこのロケーションと部屋の広さから考えるとかなり安い。民泊が流行っているのも納得ですね。
リヨン散策
スーツケースを置いてリヨンの散策に出かけます。
フルヴィエールの丘
まずはフルヴィエールの丘へ。
今夜滞在するアパートからすぐ近くにケーブルカーの駅がありました。
ケーブルカーに乗って丘の上に着くと、ノートルダム・ド・フルヴィエール・バジリカ聖堂が見えます。
立派な大聖堂です。
260段の階段があり展望台からリヨン市街が見渡せます。
私たちは展望台に登りませんでしたが、丘の上から旧市街、新市街、ソーヌ川、ローヌ川が見渡せます。
丘からケーブルカーに乗って降りることも出来ますが、私たちはゆっくりと散歩がてら丘を降りて旧市街に向かいました。
丘から旧市街の道はこういった細い階段や道路も通れます。(旧市街へのショートカットにもなっています。)
良い雰囲気でした。
もちろん車が通れる道路もあります。
旧市街
フルヴィエールの丘とソーヌ川に挟まれた場所が旧市街です。
石畳の道の両側に多くのお店が並びます。
「食の都」リヨンはミシュランの星付きレストランも多くありますが、「ブション(Bouchon)」と呼ばれる庶民的なレストランが点在します。
どこもおいしそうな店のたたずまいです。
「ブション・リヨネ(Bouchones Lyonnais)」という観光局が本物のリヨン料理を出すお店として認めた所はラベルを貼ってますので、多くのブションから店選びをする際の参考にしても良いと思います。
ブションの中には、現金のみ精算に使えるお店もありますので、クレジットカード払いで考えておられる方はオーダー前にお店に確認しておいた方が良いでしょう。
旧市街は他にも見所たくさんです。
古本屋があったり、雰囲気の良いブティックがあったりもします。
サン・ジャン大聖堂やサン・ポール教会といった立派なたたずまいの教会もあります。
私たちは1泊だけでしたが、リヨン滞在は2泊は欲しいところです。
食べる所もたくさんありますしね。
Dinner @Chez Mounier
夕食は奥さんのフランス語の先生(大阪在住フランス人リヨン出身)おすすめのブションに行きます。
リヨンの伝統料理が頂けるマロニエ通り沿いのブションです。
夕食時間の開店は午後7時~です。
リヨンの他のブションもそういうレストランが多いようで、予約もしていないので7時少し前に着くように行きました。
すでに待っている人もいて、人気店の様です。
7時になりレストランに入ります。
店内はすぐに地元の人っぽい人たちでどんどんうまっていきます。
予約をしている人も多かった様です。
なお、こちらの店もお支払いは現金だけとなります。
リヨン風サラダ
こちらはリヨン名物のクネル(魚のすり身)
豚のソーセージ
牛レバー
地元の人が通う店という感じの雰囲気でとても良かったです。
味もおいしいし、安い!
飲み食いして家族で50ユーロも行きませんでした。
あとフランスは基本的にチップもいりません。気楽でいいですね。
夜のリヨン
おなかも満たされ、ゆっくりとリヨンの街を歩きながらアパートに戻ります。
街は新市街を中心に夜遅くまで賑わっていそうです。
治安の悪そうな雰囲気も全くありません。
大人だけの旅行なら夜遅くまで数軒渡り歩くというのも楽しそうな街です。
さすがは食の都リヨン。
夜のソーヌ川と旧市街のライトアップ
フランス旅行5日目は以上です。
明日はフランス最終日。リヨンからパリに戻ります。